『投資と生活の逆説 ― 増える数字と使えるお金 その間にある社会構造』
本書は、投資と暮らしの関係を問い直す一冊です。投資信託の含み益は数字の安心感を与えても現金化しなければ生活に反映されません。一方、高配当株やETFは保有するだけで現金収入をもたらし、外食や旅行といった日常の楽しみに直結します。また本書は借金にも注目し、資産がなくても信用で未来のお金を前借りする生活と、質素に暮らして資産を蓄える生活の逆転を描きます。数字と生活の狭間にある逆説を個人から社会全体まで掘り下げ、豊かさの本質を問います。